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◇金色
不本意な同居人を受け入れて3ヶ月。同居人には話していないが(ばれていることに気づいていない)、その任を負う代わりに、准将への昇進を勝ち取った。プライベートを売って地位を得た自覚はあるが、大きな目的の前ではそんなことは瑣末事だと思った。
それに最初は・・・性格の合わない二人だから、そのうち大喧嘩をやらかして、どちらからともなく同居生活は解消されると思っていた。少女であることにはビックリしたが、中身はあの鋼の錬金術師。大人しく自分の元で過ごせるはずもない。自分も然り。
それが意外にも・・・エドワードとの暮らしが心地よいことを知ってしまった。
少女であることをまんまと騙しおおせていた、誰よりも漢らしいあの性格からは想像もつかなかったが、彼女は非常に家庭的な一面を持っていた。
長らく習慣になかった朝食を食べるようになったのも、彼女の手による朝食が食欲をそそるものだったからだし、100%外食で済ませていたはず夕食は・・・最近、外で食べるたびにエドワードの手料理と比較してしまう。鴨料理なら、こないだのエドワードのソースの方が絶品だったなあ、などと。
それから、彼女は身内にはとても優しい。デートをすっぽかし倒して、意中の彼女に振られて帰った夜には、黙って暖かい飲み物(アルコール入り)を渡してくれた。
「また次があるさ。ジョセフィーヌだって、アマルダだって、メイリンだっているだろ。」
そういって、ばしんっと背中を叩いてもらうと、彼女が鎧の弟の恋愛相談に乗っていた場面を思い出す。割りにおませだった弟の失恋を懸命に励ましていた、あの温かさを私にも向けてくれているようだ。性を偽っていたあの頃は気がつきもしなかったが、彼女は昔から確かに「姉」だったのだ。
◇ ◇ ◇
「ふー。よいお湯だったぜー。」
エドワードは殊のほか風呂好きらしい。この家にきた頃、「この家は、バスルームがゴージャスでよいね。」そう喜んでいた。
大き目のバスタオルを頭にかぶったエドワードがリビングに現われた。彼女が部屋着にしているのは、タンクトップとショートパンツ。ピンク色の上気した肌が露になったその姿は、少々煽情的だ。ソファーにぺたりと胡坐をかいて金色の髪をガシガシと拭く様は、少年として振舞っていたころには何とも思わなかっただろうに、今ではどうにも目のやり場に困る。
「君ねえ。女の子なのだからもう少し気にかけたまえよ?」
「何が?」
指摘されている言葉の意味が分からずきょとんと見上げるエドワードを頭上から眺めて、マスタングは感心した。まだささやかではあるが、胸元には谷間。生身の身体を取り戻してからの発育は順調らしい。
「あんたさあ、今、どこ見てる?」
「ん。身長は相変わらずの豆粒だが・・・。出るところはキチンと出てきつつあるようだな。」
「だれが胸まで豆粒のお子様だとーーーー。このエロおやじがーーーー。」
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